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新しい取り組み
細田 信男

大日本猟友会では、ドローンの世界的トップメーカである「DJI 社」とシステム開発会社「スカイシーカー社」とドローンに赤外線カメラを搭載した野生鳥獣生息調査やその技術開発を協同で行うことに調印しました。
既に北海道における試験調査では鮮明な画像の撮影と解析に成功しており、今年は岩手県と島根県において重点的な調査活動に取り組むこととなりました。
この調査は、昼間のみならず野生鳥獣が活発に活動する夜間にもドローンを飛行させて赤外線カメラで写真撮影を行い、データ処理して生息数をカウントするものです。
使用するドローンは GPS 電波を活用して指定されたルートを飛行し、操縦電波が途切れたり、電池残量が少なくなると GPS を使って離陸地点に自動的に帰ってくるなど優れた性能があり、離陸も着陸も自動で行うことができます。
ドローンは比較的安価 (7 万円~ 60 万円) ですが、赤外線カメラは高額なうえに使用には多くの規制があり、大日本猟友会がメーカーと協力してその実現の技術開発に取り組んでいます。
島根県猟友会では大日本猟友会との共催でドローンの操縦者を養成するためのモデル研修会を 8 月 20 日、21 日に島根県中山間地域研修センターで開催しました、研修会には県下各地から多くの参加希望があり、46 名の方に受講していただきました。
参加者は全員初めて体験する内容であり座学と実技講習に炎天下ではありましたが熱心に取り組まれ、スカイシーカーの 3 名インストラクターの指導により全員が自分の手で飛行に挑戦され、離陸から着陸まで体験して満足していただきました。
二日目には選抜の 10 名の方が一日中飛行訓練に取り組まれ、研修会に駆けつけていただきました佐々木洋平大日本猟友会長もその上達ぶりにびっくりされていました。インストラクターの評価も高く「来春の検定試験」には今後の練習次第では多くの方が合格できるレベルに達するとの講評をいただきました。
この事業で、大日本猟友会より空中撮影カメラ装備のドローン (DJI ファントム 3) の配備を受けましたので、今後は操縦員の養成を含めて幅広く活用する計画です。

ドローンを活用したシカ・イノシシの生息域調査
ドローンを活用したシカ・イノシシの生息域調査

【記事】ドローン活用鳥獣調査
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一般社団法人島根県猟友会
Shimane Hunting Association